朝に
私たちは、しばしば無くしてから気づく大切なことがある。
最初からなければ良かったのかと言われればそうでもない。
それらが持つ、喜びやわくわくや悲しさや苦しさや憎しみや怒りを知っているから無くしたときに気づくのだろう。
間に合うこともあれば、間に合わないこともある。
あるのかないのか。
あのとき、「言い返していれば」今の自分は変われていたんだろうか。
より自分がこうなりたいと思う自分に繋がっていけていただろうか。
それを確かめる術はない。
今の選択をどう決めるのか。
他者にゆだねるか、どうなのか。
自分で決めるとしたらどうやって決めればいいのか。
強さ。「自分で選択する強さ」という言葉は聞き飽きていて。
それはどうやって身に着けていけばいいのか。
だれも教えてくれなくて自分で失敗し成功し決めていくのか。
自分の選択ばかりを優先すればどうなるのか。
他者を配慮して他の選択にしていくのか。
もう戦わなくていい世の中だと思って「自由」を手にしたけれどそうではなくて。
なぜ戦わなければいけないのか。
なぜ「武器」を手にして立ち向かなければならないのか。
小さい子にはファンタジーを見せて、
大人になったらリアルを見る。
同じことの繰り返しじゃないか。
そうやって歴史を繰り返していくのか。
私は「戦わなくていい」と言える人になりたい。
甘いって?
そうやって生きてきた大人たちが私は嫌いだ。